沖縄県発祥の剛柔流(ごうじゅうりゅう)空手は、様々な分類に枝分かれしてきた中でも非常に歴史ある代表的な流派となっており、空手での相対実戦試合をする組手、各種の技を一人で演武する形があります。
伝統派空手とは、武道としての団体であるという意味合いからそのように呼ばれています。
伝統派空手は剛柔流の他に、松濤館流、糸東流、和道流団体があり、この4つの流派のことを、伝統空手四大流派と言います。
組手 -相対実戦試合-
剛柔流は接近戦に強く、守りの為の受けや払い、重厚で粘り強い攻防を得意とします。 組手試合は主審と副審2人の計3人で行われます。
形 -個人での演武-
形の1つ1つの動作には全てに防御や攻撃の意味があります。伝統派空手の中でも剛柔流は特に形練習に時間を費やします。
三戦(サンチン)
剛柔流では三戦に始まり、三戦に終わると言われるほど重要な形となります。
立ち方の基本形です。
転掌(テンショウ)
突きの多い三戦とは違い、転掌は受けの動作が多く非常に珍しい形となります。
撃砕(ゲキサイ)第一、第二
殆どの道場で一番最初に習う形。
突きや受け、転身(体さばき)や立ち方などバランスよく取り入れられている。
最破(サイファ)
全日本空手道連盟第一指定形。
肘を多様する比較的短い形。
征遠鎮(セイユンチン)
柔の要素が強く、蹴りの技が全く存在しない形。
十八手(セーパイ)
全日本空手道連盟第一指定形。
全ての型の中で最も柔の要素が強い形。
久留頓破(クルルンファ)
全日本空手道連盟第二指定形。
腰のキレ、攻防技、肘を使用した外し技が特徴で大胆な投げ技がある。
壱百零八手(スーパーリンペイ)
剛柔流最高峰の形。
連続する動作が多く最も長い形。